遠いビジョンと今をつなぐ道を、1枚の木に。ビジョンツリー・キャンバスを Web で使えるようにしました
ビジョンは、今の延長に積み上げて決めるものではありません。だからこそ、今との差が大きすぎて道筋が見えなくなる。BHAG(大胆な目標)と未来からの逆算、そして今年の合言葉までを1枚の木に描き、目で見える形にする「ビジョンツリー・キャンバス」を Web で使えるようにしました。

ビジョンは、今の延長には描かない
ビジョンは、「今年がこうだから、来年はこれくらい」と積み上げて決めるものではありません。
会社として本当に実現したい未来を、先に描きます。
だからこそ、多くの会社がここでつまずきます。
描いた未来と今との差が大きすぎて、何から手をつければいいのか、道筋が見えない。
立派なビジョンを掲げたのに、日々の仕事とはつながらないまま、という状態です。
ビジョンツリー・キャンバスは、この「遠い未来」と「今日の仕事」のあいだに、道をつくるための道具です。

このキャンバスが生まれたきっかけ
ある会社の社長から、こんなご相談を受けたことがあります。
「ビジョンはつくってあるし、イメージとしては社内に浸透している。でも、ビジョンが現実とかけ離れすぎていて、そこまでの道筋が見えないんだよね。」
ちょうどその頃、私自身も、ビジョンまでの過程をどうしたら、ぱっと見て分かる形で表せるだろうかと考えていました。そこで2025年、『ビジョナリー・カンパニー』をはじめ、さまざまな本を参考にしながらつくったのが、このビジョンツリー・キャンバスです。
「社長、こんなものをつくってみたんですが、幹部の皆さんと一緒に、ビジョンへの道筋を描いてみませんか。」
そこから始まった取り組みが、いまのビジョンツリー・キャンバス研修の原形になりました。

遠い未来と今を、4つの段でつなぐ
キャンバスでは、ビジョンから今年までを、次の順につないでいきます。

- ビジョン:私たちは、どんな会社になり、どんな未来をつくりたいか。
- BHAG(大胆な目標):そのビジョンに向かって、10年後に挑む、大胆で、達成したかどうかがはっきり分かる目標。
- 未来から逆算した5つのステップ:BHAG を実現した日から振り返り、「その直前に何が必要か」「さらにその前は」とたどって、大きな節目を5つ置きます。
- 3年後の姿と、今年の重点・合言葉:ステップ全体を見渡して3年後の姿を描き、そこへ向けて、この1年で必ずやることを決めます。みんなが口にできる合言葉にします。
ビジョンを目指しているからこそ、今年やらなければいけないことが決まる。
その一本の筋を、図にして、目で見える状態にすることが、このキャンバスのいちばん大切なところです。
根っこには、経営理念・会社の起こり・存在意義・価値観を書きます。どれだけ遠い未来を描いても、この根っこから離れないための土台です。
BHAG とは
BHAG(ビーハグ)は「Big Hairy Audacious Goal」の頭文字で、ジム・コリンズとジェリー・ポラスが『ビジョナリー・カンパニー』で示した考え方です。
日本語では「社運を賭けた大胆な目標」と訳されています。
ビジョンが「目指す方向と景色」だとすると、BHAG は「そこへ向かう途中で、10年かけて必ず越えたい山」です。
今の延長では届かないほど大胆で、それでいて、達成したかどうかが誰にでもはっきり分かる。だから、社員の皆さんの力を一つの方向に集められます。
BHAG の決め方や、ビジョンとの違いは、BHAG(ビーハグ)とは? 遠いビジョンを、挑める目標に変える でくわしくご紹介しています。
Web 版でできること
- 問いかけに沿って、1項目ずつ書き込めます。書いた言葉は、その場で木に反映され、全体のつながりを見ながら考えられます。
- 書いた内容は、お使いのブラウザーの中に自動で保存されます。EdTech Lab が見ることはありません。
- 完成したら、会社名・お名前・メールアドレスを入れていただくと、書き込んだキャンバスを開き直せるリンクをメールでお届けします。そこから A3 の PDF で保存・印刷できます。お預かりした内容は、一度開いた時点で削除します。

書くときのコツ
- 未来を先に、今は後で。 今の数字から考え始めると、どうしても積み上げになります。まずビジョンと BHAG を書き、今の現実はその後で向き合います。
- 一人で決めきらない。 社長が一人で書くより、何人かで持ち寄ったほうが、言葉に厚みが出ます。違いが出たら、それが話し合いの種になります。
- 空欄があっても大丈夫。 書けないところは「まだ確かめたいこと」として残しておき、行ったり来たりしながら育てていきます。
一人で書くのが難しいときは

社員の皆さんと一緒に考えたい、話し合いの進め方を手伝ってほしい、という場合は、課題発見ワークショップやビジョン策定の支援でご一緒できます。言葉になる前の段階から、お気軽にご相談ください。


