日報は、未来の自分のために。めんどくさい日報を AI に任せたら、1か月続きました
書いても続かなかった日報を、AI に書いてもらうようにしたら1か月続きました。日報は上司に出す提出物ではなく、未来の自分が引き出せるナレッジになる。代表が自分で試していることを、そのままご紹介します。

残せなかった日報が、残るようになった
正直に書くと、私は記録を残すのが苦手です。打ち合わせの中身も、決めたことも、その場では覚えているつもりで、あとから「あれ、どうなったんだっけ」となる。日報をつけようとしたことは何度もありますが、続いたことはありませんでした。
それが、この1か月は続いています。2026年9月4日から、10月8日までで21日分。書いているのは、私ではなく AI です。
日報は、何のためにあるのか
多くの会社で、日報は「上司に状況を伝えるための提出物」です。状況を知って助けるために、必要な場面もあります。
ただ、書く側から見ると、管理してもらうために資料を出すのは、やりたい仕事ではありません。だから続かないし、中身も薄くなりがちです。
でも、日報にはもうひとつの役割があります。
- 前にやったことを確かめる
- 「似た仕事、前はどうやったっけ?」に答える
- 次にやることを忘れない
つまり日報は、未来の自分のためのナレッジです。ここに目を向けると、日報の見え方が変わります。
「今日の日報お願い」と頼むだけ
いまのやり方は、とても単純です。夕方、AI に「今日の日報お願い」と頼みます。
AI は、その日の材料を自分で集めて日報を書きます。
- 打ち合わせの進捗メモ
- カレンダーの予定
- 録音の文字起こし
- その日に置いたファイル
材料に残っていないことは、私がひとこと足します。「今日は研修をしたので、それもメモしておいて」といった具合です。

日報は毎回、同じ形でできあがります。先頭に「概要」と「関連するノート」、本文に打ち合わせの要点と決まったこと、最後に「次にやること」のチェックリストと、材料の出典です。
Obsidian にためると、つながって引き出せる
できた日報は、Obsidian(オブシディアン)というノートのアプリに、1日1ファイルでためています。中身はふつうの文章ファイルなので、特定のサービスに閉じ込められず、自社のドライブの中に置いておけます。
大事なのは、日報がほかの記録とつながった状態で残ることです。日報から、お客さまごとのノートや案件のノート、考えをまとめた知識のノートへ、リンクでたどれます。
だから、必要なときに探している記録だけでなく、関連する記録ごと引き出せます。AI に過去の日報を読ませて「先月のこの件はどうなった?」と聞くときも、つながりがあるぶん、的を外しにくくなります。
デジタル化ではなく、仕事のやり方が変わる
紙の日報をデータにするだけなら、それは「デジタル化」です。
今回変わったのは、日報の意味です。出して終わりの提出物が、いつでも引き出せる知恵に変わりました。 仕事のやり方そのものが変わるという意味で、これが DX の小さな一歩だと考えています。
AI を、自分の左腕に
EdTech Lab は「社長の左腕」として、社長の苦手なところや手の回らないところを補う仕事をしています。
振り返ってみると、私自身も、苦手な「書いて残す」仕事を AI に補ってもらっています。人が得意なこと(現場で話す、判断する)は人がやり、苦手なこと(まとめる、残す、思い出す)を AI が引き受ける。足りないところを補い合う関係は、人と人でも、人と AI でも同じだと感じています。
ただし、全部を AI に任せられるわけではありません。予定やメモに残っていないこと、たとえばその場の空気や、帰り道で考えたことは、本人がひとこと言わないと分かりません。そして、そこがいちばん価値のある部分だったりします。
AI が下書きをつくり、人がひとこと足す。この分担が、いまのところいちばん続けやすい形です。
社員の日報にも
いまは私ひとりでの実践ですが、社員の方の日報にも広げられると考えています。
- 本人がまず楽になる:書く手間がほとんどなくなる
- 本人の武器になる:自分の仕事の記録を、いつでも引き出せる
- 結果として会社に残る:異動や引き継ぎのときに、やり方や経緯が残っている
日報を厳しくチェックするより、書く手間をなくして、たまったものを本人も会社も使えるようにする。その方が、結果として中身の濃い日報が集まるはずです。
「うちの日報も、こうできないか」と思われたら、お問い合わせからお気軽にご相談ください。



